"ただ単に賃貸物件と一言で言っても、その種類は多くあり、アパートやマンション、さらには一軒家タイプなどがあります。
実際に賃貸へ引越しを考えているのでしたら、まずは将来のことを考えたタイプ選びをしましょう。賃貸物件を借りようと思った時には、部屋の中だけに注目をしないで物件全体がしっかりと管理されているかを確認してください。
玄関にゴミが散らかっていたり、空室の郵便受けにチラシが溜まっている物件は、正直良い物件とは言うことが出来ません。
入居者が居住をしていないポストからチラシや新聞が溢れてしまって、床に散らかっている状況は管理が行き届いていません。
実際に物件を見る時には、物件全体を細かく確認するようにしましょう。
物件の掃除の頻度というのは賃貸物件によって異なっていますが、タバコの吸殻やゴミが散らかっている物件というのは管理がされていないということになります。
論外なことですが、クモの巣が張っていたり、共有部分の電気が切れている状態の物件は管理がされていないということになるのです。"
物件全体を細かく確認をして納得の契約ブログ:29-11-23
あたしは、農家の三女として生まれた。
親はさぞかし男の子を期待していたことだろう。
農家の嫁でありながら、男の子を産めなかったママ。
あたしが、もし男だったなら、
ママにはもう少し明るい人生があったかもしれない…
物心ついた頃から、あたしは祖母のそばにいた。
祖母はいつもママの悪口を言っていた。
幼い頃から聞かされていたので、あたしもママがきらいだった。
汚い、臭い、気がきかない…そういった言葉だった。
あたしが小学生の時、学校からの帰り道、
今にも雨が降り出しそうな午後だった。
遠くに人影が見えた時、嫌な予感がした。
だんだん近づいて来る…
やはりママだった。
「わあい、お母さんだ」
喜んでかけ寄り、かさを受け取る…
それが普通の娘の姿だろう。
「はい、かさ!」
あたしは、無言でママからかさを受け取った。
ママは、お姉ちゃんたちのかさも用意していて
あたしとは反対の方向の学校へ向かっていった。
そのことがあたしにはせめてもの救いだった。
ママと並んで歩いて帰るなど、ぜったいに嫌だったのだ。
「今の人、お母さん?」
仲間が聞く。
「うん」
あたしは、それ以上何も言いたくなかった。
もんぺ姿のママを仲間に見られたことが、
ずっしりと重くのしかかっていた。
ママはいつももんぺをはいて、汚ない格好をしていた。
ママはおしゃれな服など一枚も持っていなかった。
服を買うためのお金がないことも、
あたしは娘ながらに知っていた。
あたしが目覚めた時、ママはすでにもんぺ姿である。
あたしが眠りにつく時、ママはまだもんぺ姿である。
もしかしたら、寝る時も、
もんぺをはいているのではないかと疑ったこともある。
ママのもんぺは、赤い模様があったが、
色あせて疲れているようだった。